こんにちは。東京お台場プルミエサッカーアカデミーです。
今日は、指導現場で感じた自尊心・自己肯定感を育てなければいけない理由について、
実際の子ども達の様子から感じた事をまとめてみました。
ぜひ、ご一読ください。

練習中、気になったプレーがあったら、フリーズして、
「今のは、◯◯だね。なら、どうしたらいいと思う?」
と質問する。
謙虚な子は、目が学んでやるぞ!!
と訴えかけていて、 受け答えはとても素直。
こんな子は、どんどん色んな事を吸収して伸びていく。
プライドが高い子は、フリーズされた事に納得がいかないのか、
渋々話を聞き、少し納得いかないような表情をしながら、 自分の考えを答える。
こんな子もまだまだ伸びる可能性あり。
プライドが許さないから、今度からそんな注意受けないぞってなる。
でも、謙虚さがないと、自分に入ってくる情報は遮断される一方。
そんな態度じゃもったいないぞ! という事を教える。
一番難しいのは、自尊心・自己肯定感がものすごく低い子。
こっちは、もっと上手くなって欲しいと思って、 言葉を投げかけるんだが、 話を聞くときも、ビクビク、オドオド。
別に、怒ってるつもりはないんだが、 また、俺間違いを犯したんだ。どうしよう。
というような、自己嫌悪感満点の表情でうつむいてしまう。
こっちとしては、何だよその態度!!
ってなるんだが、冷静にその子の人となりを見ようとすると、
何とか救ってあげないといけないという気持ちになる。
おそらく、そんな子達は、 褒められる事より、怒られる経験が多いんだろう。
怒られないようにするには、言われた通り従った方が一番案パイだ。
頭(こうべ)を垂れて、深く反省した表情が一番の逃げ道だという事を 感覚的に覚えてしまったんだと思う。
意見を聞かれる事もなく、大人の理不尽に振り回され、 認めてもらえない事の繰り返し。
これが、自尊心・自己肯定感を失う原因だ。
自由に発信できる、自由に自己表現ができる今(これから)の社会環境の中で、
自己肯定感の欠如は、とんでもなく高いリスクを背負って生きていく事になる。
サッカーの指導者は、サッカーを教える事が仕事だが、 サッカーが上手くなるために、人間的な成長も求めていかなくてはいけない。
これは、育成年代の指導に関わる指導者の義務だと思う。
サッカーだけ上手くても仕方ないし。。。
だから、色んな反応を見せる子ども達それぞれの反応をしっかり汲み取って、 人間的な成長を助けてやらないといけない。
プレーのブレは、心のブレである事が多い。
特に、自分で消化できない子ども達においてはなおさら。
だから、プレーの成長を望むなら、心の成長をさせないといけない。
心の逃げ場がなくなると、子どもの心は育たない。
窮屈に気持ちが押し込められてしまうから。
そうなると、 指導者にかぎらず、周りの大人の関わり方が重要になってくる。
厳しさだけの軍隊的指導はもうすでに終わっている。 大量生産時代はもう終わったんだから。
個性が輝くためには、自分が自分を認めれないといけない。
自尊心・自己肯定感をもった子が育つ事をサッカーを通じて伝えていけたらいいな。